投稿者:古野伸明(両生類研究センター側世話人・発生研究部門准教授)

JST さくらサイエンスプログラムによって、8月5日(日)から8月12日(日)にかけて、フィリピンのファーザー・サチュアノ・アリオス大学からSanguila 教授、Plaza 研究員以下、7名の大学院生・学生が両生類研究センターを訪問し、セミナー、両生研の見学、実験実習、広島平和資料館の見学等を行いました。

最初に、両生類研究センター・荻野先生の挨拶があり、その後、セミナーで、東洋大学の柏田先生の講演、Sanguila 教授によるファーザー・サチュアノ・アリオス大学の紹介がありました。写真は、その講演のあとの両生類研究センター玄関での記念写真です。

Amphibian Research Center
訪問者の方と講演者の柏田先生、荻野先生などセンターの関係者の集合写真
(8月6日の講演の直後に撮影)

その後、カエルの組織から DNA を抽出し、ミトコンドリアのある遺伝子領域の配列を決定し、その配列をもとに、そのカエルの系統解析を行うという実習を行いました。写真は、その実習風景です。さらに、自然界のカエルをホルモン注射によって産卵させる方法やネッタイツツメガエルを使った人工授精も行いました(この実験はナショナルバイオリソースプロジェクト・ネッタイツメガエルからカエルを提供してもらいました。また、センターの共通実験室を使用しました)。

DNA extraction
プログラムの DNA 抽出を行っているところ

DNA の塩基配列の決定までしたあと、エクスカーションとして、広島平和資料館を訪問しました。写真は、その資料館の玄関での記念写真です。

Hiroshima Peace Memorial Museum
広島平和記念資料館を訪問

そのあと、各自が持ってきたコンピューターを使って、決定した遺伝子配列を用いての系統解析を行いました。最後に、修了証書を授与してこのプログラムは修了しました。写真は、修了証書を授与したあとの記念写真です。

certificate
修了証書を授与後、全員との記念撮影

最後に、このプログラムに協力して頂いた荻野先生(広島大両生類研究センター・センター長、教授)、井川先生(同・助教)、掛橋さん(同・研究員)、神林君(同・大学院生)、宇都さん(同・技術員)、難破さん(同・カエル飼育員)、膨大な事務作業をして頂いた河本さん(同・事務員兼 NBRP 事務員)に感謝いたします。